とつぜんですが、金縛り(かなしばり)にあったことありますか?
わたしは学生時代、毎日のように金縛り状態になっていました。
体が動かせない。声も出せない。
恐怖ですよね。
夢なのか現実なのかもわからず、毎晩、寝るのがこわくて憂うつになるくらいでした。
何年も金縛りに苦しめられましたが、ある日
金縛りは、夢なんかじゃない!現実に起きてるんだ!
(↑どこかのテレビドラマふうにどうぞ!)
と気づき、そこから
金縛りにあっても、すぐに解く方法
を見つけることができました!
金縛りの対処法を見つけてからは、100%自分で金縛りから復帰できるようになりましたし、恐怖心もなくなりました。
この記事では、わたしの金縛り体験談をもとに、金縛りになったときに解消できる対処法をご紹介します。
- 金縛りの正体を見やぶった日のこと
- 金縛りにあっても大丈夫!4つの対処法
- 金縛りはどういうときに起きるの?
「体験談いらないから、対処法をはやく教えて!」という方は、もくじの「4」をクリックしてくださいね。
金縛りってどんな状態?
金縛りは、ひとことで言えば
からだは眠っているのに、頭は起きている
という状態です。
医学的には睡眠麻痺と呼ばれる、睡眠時の全身の脱力と意識の覚醒が同時に起こった状態。不規則な生活、寝不足、過労、時差ぼけやストレスなどから起こるとされる。
(引用:Wikipedia)
幻覚や霊のようなものが見える人もいるそうで、心霊体験と思っている人もいるようですが、じっさいは睡眠障害の一種です。
この記事では「現実のからだの状態」という視点で書いていきます。
霊感や幻覚については触れていません。
金縛りの恐怖。夢なの?現実なの?
わたしは高校生〜大学生のあいだ、しょっちゅう金縛りにあっていました。
とくに、18歳から親元をはなれて一人暮らししていたのですが、毎日のように金縛り状態。
毎晩、眠りにつくとき「今日は金縛りにあいませんように…」と願いながら寝ていました。
とにかく、動けない・声が出ない。これが恐怖です。
高校生のころは隣の部屋に親が寝ていたので、必死で声を出して助けてもらおうとしましたが、いつも声が出ませんでした。
- 目がさめたときのように、部屋の中や壁が見える
- 「あ、目が覚めたのか…」と思って動こうとすると…動けない!
- 動けないことに恐怖を感じて、必死でもがく。でも動けないまま
- 「たすけてー!」と叫ぼうとしても、声が出ない。
- 夢からさめたのか、まだ夢の中なのかわからない
- 一定時間もがいていると、ふっと解けたように動けるようになる
- 気づけば脂汗のようなものをたくさんかいている
夢か現実か、毎回、わかりませんでした。
「金縛りにあっている夢」のようにも思えました。
でもある日、「夢じゃなかった!」と発見する出来事が起きたんです。
金縛りは、こわい夢じゃなかった!
大学時代、夜中に友人と電話をしていたときのことです。
布団に横になりながら、受話器を片手に夜中の2〜3時頃までペチャクチャと会話。
わたしは急に眠気を感じてきたんですが、ウトウトしながらも電話を切らずにいました(よく、寝落ちするまで電話してたんです)。
すると突然、ヤツがやってきたんです。
…そう、金縛りです!
- 視界には、いつもの自分の部屋が見えている
- 友人の声も聞こえる。「もしもしー?」
- でも、急に動けなくなった
- 声を出そうとしても、出ない
毎日のように金縛りと格闘していたわたしですが、さすがに電話中に起こったのは初めてでした。
…もがいて苦痛を感じたまま、数分たったころ。
体が動くようになって、気づいたら電話が切れていました。
すぐ友人に電話。
友人「急にうめいてたよ。ウ・・・ウ・・・って」
「大丈夫?って聞いても返事がなかったから、また寝落ちしたのかな?と思ったよ〜」
友人のことばを聞いて、確信しました。
- やっぱり、夢じゃなかったんだ。
- 現実に、わたしにおきていることだったんだ。
- なにかの原因で、起きたまま、一時的に体が動かなくなるんだ。
金縛りの正体を見やぶった気がしました。
金縛りの対処法4ステップ!
金縛りが夢ではなく、現実のからだの状態なんだとわかってから、わたしは変わりました!
恐怖で「もがく」わけでもなく、冷静にいろいろ試してみるようになりました。
そうこうするうちに、「金縛りを解く対処法4ステップ」を見つけたんです。
- 自覚する
- 呼吸する
- 声を出そうとする
- 指先に意識を集中させ、動かしてみる
順番に説明していきますね!
1. 自覚する
まずは、金縛りにあい始めたら、それを自覚します。
「あ、キタキタ。いつものやつ」
「頭は起きてるけど、からだは眠ってるから動かないんだよね」
と、冷静に状況を把握します。
こう考えられるようになってから、「金縛りはこわい」という恐怖心が劇的に減りました。
2. 呼吸する
つぎに、意識的に呼吸します。
金縛りにあうと呼吸が浅くなることが多く、呼吸もうまくできなかったのですが、
からだの力をふうっと抜き、できるだけ細くて長い息で
スゥ〜〜〜〜〜〜、
ハァ〜〜〜〜〜〜
と、酸素をとりこみます。
すこしリラックスできますし、つぎのステップに行きやすくなります。
3. 声を出そうとしてみる
(3と4は逆でもかまいません)
つぎに、声を出そうとしてみます。
息を細く吐きながら、「ウ〜」とか「あ〜」とか小さい声でも出してみます。
ただ、無理やり体に力を入れて声を出そうとしても、実際に金縛りにあっているときは、声は出ません。
だから、出せないこともよくあります。それでも大丈夫。
声を出そうとすることで、呼吸を確認したり、からだの内部の意識を高めて目覚めやすくするのが目的です。
4. 指の先に意識を集中させ、指を動かす
いきなり全身を動かそうとしても、からだは動きません。
そのため、手足の指のいちばん先に意識を集中させて、ほんの数ミリ、数センチだけ動かしていきます。
声を出そうとするのと同じで、まずは「動かそうとする」ことが大事です。
はじめはうまく動きません。
でも意識を集中させると、ふっと動く瞬間があります。
一か所でも動いたら、急にふっと解けたような感覚になり、全身の緊張がゆるんで動けるようになります。
そうなれば、復帰おめでとう!です。
1〜4の一連の流れで、わたしと金縛りの関係は劇的に変化し、金縛りは「こわいもの」ではなくなりました。
精神的な不安定さと睡眠の質が原因だった
金縛りの対処法を見つけてからは、悩むことも減りましたし、「金縛りになってもこの方法で大丈夫」と安心できました。
ただ、長期的には、金縛り自体になりたくないですよね。
わたしが金縛りに頻繁にあっていたのは、環境にも慣れていなくて、不安や悩みが多い頃でした。
- 思春期〜20代前半、いろんな不安や悩みがあった
- ひとり暮らしを始めたころは、環境にも慣れていなかった
- 得体のしれない孤独感や不安感があった
また、もともと睡眠が浅い体質で、眠りの質も問題でした。
- 疲れていて、よく眠れない
- 悩みごとが多くて、よく眠れない
- 明け方、浅い眠りからさめるときに金縛りにあっていた
- 夕方ウトウト寝ていたときにも、ときどきあった
ただ、睡眠が浅いのは今も同じなので、どちらかというと精神的な悩みや環境への不安などが一番の原因だったのではと考えています。
不安感や孤独感が少しずつやわらいできたころ、金縛りにあうこともなくなってきました。
精神的な緊張やストレスは、自分が思っている以上に、からだにあらわれますよね。
今は金縛りにあうことはまったくありませんが、睡眠の質が悪いな…というときには、
- 寝る前にストレッチをする
- あたたかいものを飲む
- 深呼吸する
などして、リラックスして眠りにつくようにしています。
まとめ|金縛りはこわくない!うまくつきあっていこう
この記事では、わたしの金縛り体験談と4つの対処法をご紹介しました。
- まずは自覚する
- 細く、ゆっくり呼吸する
- 声を出そうとしてみる
- 指の先から少しずつ動かす
はじめて金縛りにあったときは、ただただ恐怖でした。
でも、科学的な現象ととらえ、ひとつずつ意識して金縛りを解くように心がけてからは、こわいことではなくなりました。
金縛りの恐怖に悩む人へ、参考になれば幸いです。