妊娠を考えている人、出産を控えている人へ。
妊娠から出産まで、いったいいくらお金がかかるのか、気になりますよね。
わたしも結婚後、
と気になっていました。
補助金が出るということは知っていましたが、実際にどのくらいかかるのか、という金額がよくわからなかったんですよね。
いざ出産を終えてふりかえると、大きく3つに分けて、お金が必要になりました。
- 妊婦健診費・出産費用
- マタニティ用品代
- ベビー用品準備代
そこでこの記事では、①の「妊婦健診費・出産費用」=お医者さんに払ったお金をすべて公開します!
とお悩みのあなたへ、参考になれば幸いです。
妊娠の経過や出産の状況、また病院によって検査・診療の回数や費用は異なります。
あくまでひとつの参考としてご覧ください。
妊娠〜出産にかかる医療費
妊娠がわかったら、出産までの約8ヶ月間、何度も病院に通うことになります。
お金の支払いは、大きく3つの時期に分かれます。
●妊娠したかも?と通院してから、妊娠が確定して母子手帳をもらうまで
…自費で支払う(基本的には健康保険の適用外)
●母子手帳をもらってからの、毎回の定期健診
…自治体から交付される妊婦健康診査受診券を使用し、差額を支払う
●いざ出産するときの費用
…産科医療補償制度により、42万円の補助が出る。
母子手帳をもらうまでの通院費
(※ここから出てくる「◯w●d」は、妊娠「◯週●日」のことです)
微熱が続いたので、もしかして?と思い、早期妊娠検査薬で調べて陽性だったのが4w4d。
微熱や貧血、だるさが続く中、6w1dで初めて産婦人科を訪れました。
母子手帳をもらうまでは、1.5週〜2週ごとに、計3回通院しました。
かかった費用は、以下のとおりです。
6w1d | はじめての健診/胎嚢が見える/子宮頸がん検査 | 7,960円 |
---|---|---|
7w4d | 心拍が確認できた | 2,670円 |
9w4d | 予定日が確定/次までに母子手帳をもらうように言われる | 2,820円 |
(合計) | 13,450円 |
合計で、13,450円でした。
妊婦健診費
母子手帳をもらってから、いよいよ本格的な妊婦健診が始まります。
健診では、毎回の腹部エコーや医師の内診、問診などがあり、そのほか、週数によってさまざまな検査が追加されました。
健診の間隔は、このようになっていました。
- 12wから24w(7ヶ月目)までは、4週間に1回
- 24wから36w(10ヶ月目のはじめ)までは、2週間に1回
- 臨月は毎週
そして、ここからは妊婦健診受診券が使えるので、差額が発生したときに窓口で支払いました。
下の表では、追加された検査の項目と、受診券を使用したあとに差額として支払った金額を書いています。
12w 4d | 初期血液検査/NT(浮腫)検査 | 6,270円 |
---|---|---|
12w 6d | NT再検査(再検査のため、受診券使用なし) | 1,670円 |
16w 0d | 安定期に入る/便秘気味のため酸化マグネシウム処方 | 1,100円 |
20w 3d | 性別が判明する | 0円 |
24w 3d | 助産師外来 | 2,020円 |
26w 5d | ここから、2週間に1回の健診になる/血液検査/おりもの検査 | 1,480円 |
28w 5d | 乳房ケア指導 | 1,590円 |
30w 5d | お腹がはるのでおくすり処方 | 210円 |
32w 6d | バースプラン提出 | 0円 |
34w 6d | バースプランに関して助産師の指導 | 1,590円 |
36w 5d | 出産に向け、血液検査 | 540円 |
37w 6d | ここから週に1回の健診になる/NST検査/ 漢方薬を追加処方 | 3,000円 |
38w 6d | NST検査/気になることがあるから2日後に来てと言われる | 1,590円 |
39w 1d | NST検査/胎盤の血流が悪いので2日後に入院することになる | 0円 |
39w 2d | 入院前日/赤ちゃんに変化がないかの健診 | 0円 |
(合計) | 21,050円 |
かかった費用は、21,050円でした。
妊婦健診受診券の補助額は自治体によって違います。
くわしくは、お住まいの自治体のHPや役所でご確認くださいね。
出産費用
さて、いよいよ出産の費用です!
出産費用は、お産がどうなるかでずいぶん変わります。
わたしのお産は、こんな感じでした。
- 地元の産婦人科クリニックで出産
- 前日に入院し、陣痛誘発剤でテスト
- 翌日にもう一度陣痛誘発剤を打ち、その日の夜遅くに出産
- 入院期間は5泊6日(出産前1泊、出産後4泊)
- 出産後は普通個室が満室のため、特別室で過ごす
通常の分娩に比べると、
- 誘発剤のテストで事前に1日入院したこと
- 誘発剤の点滴代
- 分娩の夜間加算料
- 特別室利用(プラス2000円/1泊)になったこと
などが、料金アップの要素です。
それでは、出産にかかわる全費用、公開します!
保険負担額 | 25,720円 |
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入院費 | 56,000円 |
分娩料 | 345,000円 |
新生児管理保育料 | 30,000円 |
産科ケア料 | 30,000円 |
検査・薬剤料 | 10,450円 |
参加医療制度掛け金 | 16,000円(☆) |
お祝い膳 | 4,900円 |
その他 | 14,400円 |
小計 | 532,470円 |
産科医療補償制度 利用 | −420,000円 |
合計 | 112,470円 |
出産にかかる費用532,470円から産科医療補償制度による出産育児一時金420,000円を差し引いて、112,470円支払いました。
- 産科医療補償制度の掛け金を16,000円払っているので(☆)、実質の補助額は404,000円となります。
- わたしはフリーランスで国民健康保険加入のため、出産祝い金などは受給していません。
- 地域・病院によっては、出産育児一時金はあとから支給されることもあり、その場合はいったん全額立て替えて支払う必要があります。
その他の費用
ここまで、妊娠がわかってからの健診費、そして出産費用を書いてきました。
ただ、実は定期健診にも、急な事情で病院にかけこんだことがありました。
また、健診以外に病院でつかったお金もありますので、そちらもひとつずつ書いていきますね。
定期健診以外の通院費
急に体調が悪くなった
24w1d、夜中から胃が焼けるように痛く、耐えられずにかかりつけの産婦人科へ。
逆流性食道炎(妊婦さんによくあるそうです)とのことで、胃薬と漢方薬を処方してもらいました。
診察とおくすり処方 | 1,440円 |
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交通事故にあった
25w4d、仕事帰りに車を運転していたら、信号待ち中に、なんと後ろから追突されたんです。
相手のスピードは出ていなかったのでとくに自覚症状はなかったのですが、とにかく赤ちゃんが心配でした。
その日のうちに産婦人科でエコーを確認。赤ちゃんは元気でした。
翌日には整形外科に行きました。レントゲンは撮れないので、問診と湿布処方のみでした。
産婦人科 | 0円 |
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整形外科 | 0円 |
料金は、先方が負担してくださいました。
まさか破水?で夜間にかけこむ
37w4d、夜間に夫とウォーキングしているときに、「あれ…?もしかして破水した?」と気になる瞬間がありました。
気のせいかな、と思いながらも、夜中になっても気になって眠れず、夜間窓口に電話して、すぐ診てもらうことに。
結果、破水ではなかったのでそのまま帰宅しました。
内診とNST検査 | 3,000円 |
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早とちりした?と思ったのですが、助産師さんには
と言われました。
妊娠証明書・出産証明書発行代
わたしはフリーランスですが、勤め先が数箇所あるので、そこで産休をとるために書類が必要と言われました。
病院で発行してもらったのは、「妊娠証明書」と「出産証明書」です。
妊娠証明書発行代 | 2,160円 |
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出産証明書発行代 | 5,000円 |
それなりのお値段ですよね。
とくに出産証明書は5,000円!
しかも提出してから、役所に出した出生届の受理証明書でも代用可能だったと言われ…
と、モヤモヤしてしまいました。
2週間健診・1ヶ月健診代
出産後の、産後健診代です。
2週間健診 | 3,590円 |
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1ヶ月健診 | 2,500円 |
赤ちゃんの健診は含めず、わたしの健診代だけを書いています。
2週間健診のときは、産後の痔がかなりひどかったので、おくすりを処方してもらった費用も入っています。
その他の費用
そのほか、かかった費用です。
両親教室テキスト代 | 100円 |
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エコー記録用DVD代 | 300円 |
4Dエコー代(サービス) | 0円 |
4Dエコー代(2回め) | 2,500円 |
骨盤ケア指導 | 2,500円 |
合計 | 5,400円 |
まとめ:出産医療費の総額は?
以上が、妊娠から出産までにかかった医療費全額です。
それでは、ここまでの費用をぜんぶ足してみましょう!
母子手帳をもらうまで | 13,450円 |
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妊婦健診費 | 21,050円 |
出産費用 | 112,470円 |
その他の通院費 | 4,440円 |
証明書発行代 | 7,160円 |
産後健診 | 6,090円 |
その他 | 5,400円 |
合計 | 170,060円 |
総額・・・170,060円でした!
なお、確定申告では妊娠・出産に関わる通院費も、申請すれば医療費控除を受けることができます(DVD代などは入りません)。
いかがでしたか?
思ったより安い?それとも高いですか?
支払う金額の予想がつくと、具体的にお金を貯めておいたり、やりくりしたりと、できることがありますよね。
妊娠の経過や病院によって費用は異なります。
あくまでひとつの例として、ご紹介しています。
長いようで短かった妊娠期間。
病院の先生や助産師さんには、ほんとうにたくさん助けられました。
妊娠がわかった!というママは、赤ちゃんのため、そしてママのためにも、健診を受け、なにかおかしい、不安だと思ったらすぐに病院に行ってくださいね。
この記事が、少しでもあなたの役にたてば幸いです。